ESG/CSR

環境(Environment)

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関連するSDGs

事業活動を通じて、脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーの供給や環境負荷低減を図る取り組みを実施する等、自然環境に配慮した活動を推進しています。

太陽光発電事業

脱炭素社会の実現に向けた取り組みが世界的に拡がるなか、当社は、自然環境に配慮した「再生可能エネルギー」供給のために太陽光発電事業を行っています。
発電所は、兵庫県姫路市において3ヵ所稼働しているほか、2023年3月に宮城県栗原市の発電所1ヵ所を新たに取得し、合計で年間500万kWHの発電量を有します。
大手電力会社が同量を発電した場合と比べて、CO排出量を年間換算1,550トン(※2) 削減することに繋がっています。

  • スバル大塩第一太陽光発電所
  • NEWスバルくりこま太陽光発電所
名称 スバル大塩第一太陽光発電所(兵庫県姫路市)  <想定発電量 年間113万kWh>
スバル大塩第二太陽光発電所(   〃  )  <想定発電量 年間147万kWh>
スバル的形太陽光発電所  (   〃  )  <想定発電量 年間106万kWh>
NEWスバルくりこま太陽光発電所 (宮城県栗原市)  <想定発電量 年間133万kWh>
合計想定発電量 年間 500万kWh (一般家庭1,050世帯分※1)
※1 一般家庭の平均年間電力消費量を 4,743kWhとして計算
引用:太陽光発電協会 『表示ガイドライン 2022年度』
CO2排出削減量 年間 1,550トン ※2
※2 大手電力会社によるCO2排出量(0.311kg/kWh)と比較した場合
引用:環境省『電気事業者別排出係数 令和3年度実績』における関西電力㈱の数値
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CO2排出削減量 年間1,550トンは、
スギの木 11万分(※3)の吸収量に相当します
※3 50年生育したスギの木で換算
(1本あたり年間約14kgのCO2を吸収)
引用:林野庁 関東森林管理局 https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/hukusima/office/forest/knowledge/breathing.html

水環境の保全を目的とした取り組み

1.無機系凝集剤『水澄まいる・オイルフロック』の開発
 

『水澄まいる・オイルフロック』は粉末状の凝集剤で、工事・工場等で発生する汚濁水に投入し撹拌する(混ぜる)だけで、含有する汚れを沈殿させ、「浄化水」と「汚れ」の分離を効率的に行います。
本製品は当社が道路メンテナンス事業を行うなかで発生する汚濁水の処理に苦慮してきた経験を基に開発したもので、本製品の販売を通して、水質保全や処理業務の負担軽減化に貢献しています。

~ 凝集剤投入による浄化の様子 ~
  • 原水

    原水 現場・工場から発生する原水に対して『水澄まいる・オイルフロック』を投入し撹拌します

  • 凝集剤投入+撹拌

    凝集剤投入+撹拌 『水澄まいる・オイルフロック』を投入し、撹拌すると凝集された物質が沈降または浮上します
    (上記写真は沈降)
    黄色円の中

  • 処理水

    凝集剤投入+撹拌 ろ布、脱水機等で汚れを分離した後の処理水

2.「濁水処理システム」の確立

凝集剤の開発と付随して、自社開発した「濁水処理機」・「加圧型脱水機」等を凝集剤と併用することにより、「濁水処理システム」として濁水処理の一連の流れを確立し、事業範囲を拡大させています。

  • 濁水処理機
  • 加圧型脱水機
    ※特許取得
~「濁水処理システム」の活用による 国宝松本城お堀の浚渫(しゅんせつ) ~

松本城では近年、経年の堆積物によりお堀が埋まりつつあり、水位が下がる時期には堆積物が水面上に露出し、悪臭が発生する等の問題が生じていました。そこで松本市では、お堀の堆積物除去と水質浄化を目的とした浚渫作業の実施にあたり、最適な工法を選定するための異なる3工法による実証実験が実施され、当社の「濁水処理システム」を活用した工法が高評価を受けました。

  • 1.お堀の堆積土を吸い上げる
  • 2.オイルフロックを投入撹拌
    【90㎥濁水処理機 】
  • 3.凝集させ沈殿槽へ
    【90㎥濁水処理機】
  • 4.浄化した処理水(沈殿槽の上水)はお堀へ戻す
    【90㎥濁水処理機】
  • 5.沈殿した汚泥は脱水機へ
    →再利用土として搬出
  • 施工完了箇所(赤枠内)

CO2削減に繋がるリニューアブルディーゼルの導入

当社は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、一部の道路維持作業車においてリニューアブルディーゼル(以下RD)の試験運用を開始しました。
RDとは、伊藤忠商事株式会社が世界最大のRDメーカーであるNeste OYJグループとの間で、日本国内向けの輸入契約を締結している燃料で、伊藤忠エネクス株式会社が国内の輸送や給油に係るサプライチェーンの構築を担っています。
同燃料は廃食油や動植物油等を原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベース(※)でのCO2排出量を石油由来軽油比の約90%削減することができるほか、いわゆる「ドロップイン」燃料として、エンジンをはじめ既存車両の設備を改造する必要がないため、初期導入コストを抑えつつCO2排出量の削減に大きく貢献できる燃料として、今後さらなる活用が期待されています。
当社は、RDの試験運用を通して環境に優しい燃料の推進を模索してまいります。


(※)ライフサイクルアセスメントベースとは...
製品に必要な原料調達から生産・流通、使用後の廃棄・リサイクルまでの全てのプロセスにおける環境負荷を定量的に算定するための手法。

所有不動産ビルにおける照明のLED化

当社が賃貸借用ビルとして保有・管理する『吉祥寺スバルビル』にて全フロアを対象に屋内照明ならびに袖看板照明を蛍光灯からLEDへの切り替えを行いました。
LEDは蛍光灯と比べ消費電力が少なく済む為、光熱費やCO2排出量の削減に繋がるほか、長寿命化が見込める為、電球交換時のコストや廃棄物の削減にも寄与できます。
今後も、環境に配慮した活動を順次進めてまいります。
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LEDへの切り替えにより照明にかかるビル内の消費電力が、
72,430(W)から19,330(W)へ減少
ー消費電力73.3%削減ー

<番外編> こんなことも...

ビル共用部における『抗菌コーティング』

新型コロナウイルス感染予防を図るため、ウイルスを不活性化させる作用を持つ酸化チタンを用いた光触媒による塗膜コーティングをビル共用部に実施しています。これからもテナントやビル利用者の安心・安全に配慮したビル管理に努めてまいります。

 

海面浮遊ごみ回収装置の設置

当社が運営・管理する『夢の島マリーナ』において、海洋プラスチックごみ回収装置である『Seabin(シービン)』を施設内の海面上に設置し、この装置が海水を吸い込むことによって、浮遊するマイクロプラスチック等のごみの回収を行っています。